老後資金を確保するには

エンジニアが個人事業主になったときには企業から受けられていた福利厚生が失われます。それに伴って悩みが生じることはよくありますが、代表的なのが老後資金の確保です。年金が厚生年金から国民年金に切り替わり、支給額が少なめになってしまうことは否めません。老後の収入で悩んだ個人事業主は別の方法で老後の対策をするのが大切です。

年金のようにして支給してもらえる形で積み立てをするのが効果的であり、国民年金基金と確定拠出年金は制度として有用なものでしょう。どちらも掛け金を払うことによって将来的には年金を受給することが可能です。掛け金として払った資産の運用方法については、公的年金である国民年金基金に比べると確定拠出年金の方がバリエーションが多く、それに伴って利子についても違いが大きくなっています。確定拠出年金は受給方法にも違いがあって自分の望む形のものを選べるため、老後の収入のあり方について自分の好みに合わせて掛け金を入れる先を選べるでしょう。

この2つについては会計処理上にも有利な面があります。掛け金は社会保険控除の対象となるので節税できるのです。ただ老後の生活を支える資金を用意できるだけでなく、資産を減らさずに済むのがメリットになります。ただし、上限額が定められていて国民年金基金と確定拠出年金の掛け金の合計額で決まっているので注意しなければなりません。月あたりの上限が6万8000円なので、これを目安にして活用すると効率が良いでしょう。